桐嶋 薫 役 / 荒 弓倫 インタビュー |
―― 今回演じるキャラクターはどういったタイプの人間でしょうか? 荒 桐嶋薫っていう女の子はすごい男っぽくて、4つ上の兄がいて、たぶん子供時代とかお兄ちゃんと野球したりとか、そういうことしてた女の子。で、シャンソンが誰よりも好きでパルコ劇場で歌うっていうでっかい夢をもってて、とにかく桐嶋薫っていう女の子は自分に対しても夢に対しても真っ直ぐなんだなぁっていう。 でもやっぱり、強いだけじゃなくて、人間として温かい人でもあるのかなぁっていうのは感じます。演じてて。 ― 自分と近いと思う部分とかはありますか? 荒 あたしも結構男っぽいっていうか、性格がそんなに女の子女の子してないんで、男にガンガン言えるから。そういうところはわかるって思いますね。 ― 結構自分と似てるキャラクターだったんですね。 荒 多分山崎さんが「荒さんにこういうことさせたら面白いんじゃないか」って考えてくれてて、それはあたし以外の人でもそうだし「こうさせたらきっと面白い」っていうことを考えて作ってると思うんで、凄くやりやすい部分はありますね。 ― 具体的な役作りということでは何か意識してやっていたりするんでしょうか? 荒 やっぱ、山崎さんが薦めてくれた映画とか「こういうのがイメージなんだよな」って言われたらそれを見て「こんな感じか」とか思って。 ― 参考にすると。 荒 でも難しいですね。やっぱ難しい。(笑) ― いない人を再現するっていうことですもんね。自分を出しすぎてもそれは良くないし。 荒 やりすぎてもダメだし。 ― 他の演者さんが年上で、なおかつ初の共演ですが、稽古場の雰囲気はいかがでしたか? 荒 あたし、人見知りだと思うんですよ。自分で。 ― そうなんですか、そうは見えない(笑) 荒 そうですか(笑)あ、でも、知り合いの知り合い、とかだったら大丈夫なんですけど。本当に知らない人だとちょっとあるんです。だから最初は、周りが皆年上っていうのもあってちょっと緊張というか。どうしようかと不安だったんですけど。でもやっぱすっごい人たちで。別に、いじわるな人もいないし。全然いじめられないし(笑) ― 若手いびりみたいなのないし。 そう、めっちゃやさしい人ばっかで。で、あたし仲良くなるときに、言っちゃ悪いかもしんないですけど、けなして仲良くなるんですよ。わざと。例えば、「なんですかそのメガネ」とか「なんですかその帽子」とか。 ― なんで急に僕の批判を(笑)って、まぁ、こうやって会話出来るっていうことですよね。 荒 そうですそうです、なんか、そうすれば「そのメガネ本当に似合いますね」って言われるよりは「なんすかそのメガネ、どうしたんすかー」ってる方が「うるせぇよ」みたいなので、どんどん開いていけるっていうのを、知ってるんで(笑) ― 技を知ってるから(笑) 荒 技を知ってるんで、まぁ愛のあるけなしをして。全然思ってないけどそう言っていったら、だんだん言い合いっていうか、コミュニケーションが取れてきてる。そうやってますね。 ― そういうやりとりを重ねてく上で、初めてであろうが年上であろうが役に関する事も言いやすくなると。 荒 もっともっとコミュニケーション出来ればいいなってのは感じます。 ― これからもっと言いたいことは言うと。でもそういうコミュニケーションの仕方でも最低限の礼節はわきまえてるわけでしょ(笑) 荒 もうそれはもう、言っちゃいけないことはもう。 ― 良い人たちに囲まれてやれているってことですよね。物作りに携わっていると変な部分で悩んで、作ること以外の部分で問題が発生したりするのはよくあることですからね。 荒 そうそうそう、それよく聞くんですけど全然ですね。やっぱ人に恵まれてるってのは凄い感じますね。 ― 今回初めてみる演劇が「春、さようならは言わない」になる人もいると思うんですが、そういう人たちに演劇の楽しみ方みたいなものを伝えるとしたらなにかありますか? 荒 今回の話がラブストーリーなんで。わかるわかるそういう恋あるよねみたいな共感があると思うんです。言いたいけど言えないっていう。多分見てる人にはそうじゃない人もいるかもしれないけれど。キュンと出来る部分はあると思います。学校が舞台なので大人でも誰でも、多くの人が楽しめると思うんですよね。あと、この物語自体難しい話ではないと思うので、よくある不思議なっていうか、難しい演劇とかと比べて。小さい子でも中学生でも大人でも楽しめるんじゃないかなと思います。 ― みんなが楽しめるっていうのを演劇でやってるのは実は案外珍しかったりするんですよね。それが王道かと思ったら案外そうでもなくて。だから江古田のガールズはそういう部分が凄いなと思いますよね。 荒 そうなんですよね。凄いと思います。 |